【消費者庁の呼びかけ】消費者庁が注意喚起している不利益な現金化の実態とは

消費者庁が現金化は悪いことのように言われるのが通例ですが、お金を必要としている人にとって見れば、この方法は手軽にお金を得られる方法であり、それが現金化のメリットです。悪のように認識されている現金化ですが、その実態を知ることでイメージが変わることもあります。理解をして自分に適しているのかを判断することが大切です。

現金化ふたつの仕組み

キャッシュバック型と買取型というふたつのタイプがあります。キャッシュバック型は石やビー玉を数万円の価値があるとして売りつける手法です。利用者の手元には、決してその金額相当の価値があるとは言えない品物が残り、お金を得る方法になります。

買取型は業者が指定した品物を利用者が購入し、それを現金化業者が買取る手法です。中古買取業者と同じ手法ですが、換金率によって管理されています。たとえば3万円の品物で換金率が8割であれば、24000円が利用者のもとに振り込まれることになります。

違法性があった事案

キャッシュバック型は物品購入が仮想されているものであり、実質貸付を行っていることになることで、出資法違反で有罪判決になった判例があります。よって事実上違法性がある取引になり、現在はキャッシュバック型はあまり見られなくなっています。一方買取型は、中古買取店と同じ手法になりますので違法性はなく、現在はこちらは主流になっています。

また詐欺罪として検挙されることもあります。契約内容と違ったり、お金が振り込まれないこともあります。こちらは出資法や貸金業法といった類の違法性ではなく、詐欺罪であると区別しなければなりません。現金化でもこのようなタイプもいますので、よく判別をすることが大切です。

買取型は現在の主流

現在の現金化業者の多くが買取型になっていますので違法性はないですが、注意しなければならないことは詐欺です。契約内容と異なる換金率であったり、また振り込まれないこともあります。このようなことを公的機関に相談することもできますが、業者にそれを言うと、違法行為に加担しているなどと恫喝され、躊躇してしまう人が多く、あやふやにされることもあります。

何度も書きますが買取型は違法ではなく、あくまでも業者側の姿勢になりますので、この点はよく理解しておくことが大切です。だからこそ良い現金化業者を選ばなければなりません。

利用者のメリットと不利益

この実態からわかることは、利用者のメリットと不利益が何であるのかを理解することです。メリットはお金になることです。カードローンを組めない借金ができない人もいます。そんな人はクレジットカードのショッピング枠を持っていたり、携帯電話のキャリア決済の枠を利用することでお金にできるのはメリットになるでしょう。

一方、不利益は現金化業者はすぐに利益を捻出することができることです。サービス料や手数料の名目として取られることになりますが、たとえば3万円の品物を8割の換金率になると、すぐに6000円の利益を稼ぐことになります。これはフェアじゃないということで、違法性を見出そうとしている団体も多いです。

倫理観の問題としては評価が分かれる事案です。お金を得たい人が居て、その見返りに換金率で手数料やサービス料の名目として取るのは、客の需要に応じた商行為と判断されています。利用者のメリットと不利益を十分理解したうえで利用するのが正しい方法です。

利用者にとってメリットとデメリットを理解することが、とても重要になります。どうしてもお金が必要になり、現金化によってお金を得たのに、後になってサービスや手数料にケチをつけるのはフェアではないという判断もできます。メリットとデメリットと天秤にかけてみて、どちらが重いのかを判断してから、自分で決断することが大切です。

実際カードローンでお金を借りるよりも、現金化した方が返済する金額は大きくなります。ただどこからもお金を借りることができない人にとってみれば、その手数料はそれだけの価値があるものとして判断することができるはずです。

利用するのかは本人次第

その判断をするのが本人になりますので、すべての現金化を悪と判断するのは尚早になるでしょう。お金を求めている人にとってみれば、かけがえのない手段になりますが、一方返済する金額が大きくなるデメリットもありますので、どちらも深く理解したうえで利用するのが正しい現金化になります。

以上、消費者庁が注意喚起している不利益な現金化の実態とは…でした。公的機関は注意喚起をしているのが現金化ですが、正しい知識を持っていれば、防げるトラブルも多いです。換金率と優良な業者であることを確認すれば、審査など必要なくお金を得られる方法になりますので、自分の判断で決断するようにしましょう。